もっと知ろう

多くの方に知って欲しいこと


なぜ引退競走馬支援が必要なのか?

私たちTCC JAPANの活動拠点、滋賀県栗東市は「馬のまち栗東」と呼ばれ、全国に2か所しかないJRAトレーニングセンターがあり、常時2,000頭の現役競走馬が暮らしています。
日本の競馬産業は今や世界一の規模を誇り大きな経済を動かす馬たちですが、現役を引退後、彼ら彼女らにどのような未来が待っているかご存知でしょうか?
競走馬登録を抹消(引退)すると、その多くが行先が決まっていないまま厩舎を出ていかなければならず、その後行方不明になる大きな原因となっています。
また、日本では欧米に比べ乗馬クラブでも多くの元競走馬が活躍していますが、まだまだ受け皿が十分になく乗用馬になれるのはほんの一握りです。
また、怪我などの理由により人を乗せれなくなった馬は、次の行先や活躍の場がなく、残念ながらその多くが廃用となっていきます。
馬の寿命はあまり知られていませんが、稀代の名馬シンザンは35歳まで生きました。早ければ3歳で引退となる競走馬。その後の長い馬生をサポートするしくみが必要です。 競馬関係者やファンの間ではいつしか暗黙の了解になっている言葉がありました。
ー引退競走馬のその後は追いかけてはいけないー
しかし、本当にそれがみんなが望む姿でしょうか?
その馬に関わっていた関係者、ファンであればもちろんその後の行方を知りたいし、幸せを望むはず。

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今までの取り組みから見えてきたこと

私たちは2015年に事業拠点を東京から故郷である滋賀県栗東市に移し、「馬と共に社会をゆたかに」をMissionに掲げ「RITTO馬のまち構想」をスタートさせました。
まず2015年9月に障がいを抱えた地域の子ども達へのホースセラピー活動としてPONYKIDSを立ち上げました。
空き家になっていた築100年の古民家をお借りし、納屋を改修して2頭のポニーの馬小屋とし、飼料・敷料の保管場所として蔵を活用し、隣の空き地に馬場をつくり活動をしています。
月間300件の子ども達と馬との関わりを通じ、馬の持つ能力の多様性を実感すると同時に今後馬と社会の繋がりが進んでいくことを確信しています。
また2016年4月には、引退競走馬の現状を少しでも変えていくためにサンクスホースプロジェクトと連携し引退馬ファンクラブTCCFANSを立ち上げました。
TCC FANSは一般的な乗馬クラブの会員制度と違い、引退競走馬を支援するための「馬」そのものに対する会員制度であり、多くの会員でシェアをして引退競走馬を支援し、連携する乗馬施設に預託することで、気軽に身近に馬と繋がれる日本初の取り組みです。
現在約1,800人の会員様とともに23頭のTCCホースを支援し、全国16か所の乗馬施設に預託をしています。
TCC FANS会員になって初めて馬にさわった、乗ったという方も多く、裾野を広げていく活動が少しずつですが広がってきています。
私たちはこの数年間、様々な人と馬との関わりを創り出してきた中で一つの確信を持つことができました。
ー人は馬を救い、馬は人を救うことができるー
人と馬は何千年も前から繋がってきました。
ただ、時代の流れとともに用途や関わり方が変化してきた中で、必要とされている人や社会に届かなかったり、必要とされる環境をつくれなかったり。その仕組みが圧倒的に出来ていません。
私たちのやるべき事は、途切れた糸や絡まった糸を繋ぎなおすこと。
そのためには、一旦休養できる時間と場所を確保すること、人と馬と社会が繋がる場所をつくることが必要です。
この度、かねてより協議を重ねてまいりました栗東市との土地利用連携が実を結び、ホースシェルターを含むTCC Therapy Parkの建設の運びとなりました。
またそれに伴いまして、栗東から全国、しいては世界に誇れる活動をみんなの手で作っていこうということで、皆様のご協力を広く呼び掛ける事となり「Save the Horses Campaign」の立ち上げに至りました。

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Save the Horses Campaignについて

みんなでつくるというコンセプトのもと、皆様のご支援を形にしたいと思い、モザイクアート参加型クラウドファンディングという形を思いつきました。
皆様の投稿していただいた写真を繋ぎ合わせ、TCC JAPANのロゴマークである馬の馬生をイメージした1枚の大きなモザイクアートとしてTCC Therapy Park内に掲示します。
また、いただきましたご支援はホースシェルターを含むTCC Therapy Parkの建設費用の一部に充当させていただきます。
キャンペーンで集まった資金は、ホースシェルターやセラピーホースのための厩舎建設費用の一部に充てさせていただきます。
厩舎建設工事費     44,127,440円
内訳
建築主体工事      37,636,440円
電気設備工事      3,641,000円
機械設備工事      2,850,000円
※その他必要資金は、自己資金及び滋賀銀行からの借り入れにてまかないます。
地鎮祭:2018年12月3日
工事着工:2018年12月10日
オープン:2019年5月予定
TCC JAPAN×三東工業社×滋賀県立大学金子研究室+明星大学小笠原研究室×栗東市
  事業主体:株式会社日本サラブレッドコミュニティクラブ(TCC JAPAN)
設計・施工:株式会社三東工業社
監修・設計:滋賀県立大学金子研究室+明星大学小笠原研究室
土地:栗東市との賃貸借契約
  栗東市の遊休地を活用し、人にも馬にも優しい環境設計の研究を進める滋賀県立大学、明星大学の研究室による監修・設計、滋賀県唯一の上場企業で栗東市に本社を置く三東工業社による設計・施工という産官学連携に準ずる協働体制で進めています。

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モザイクアート完成イメージ

TCC Therapy Parkについて

JRA栗東トレーニングセンターからほど近い立地を活かし、行き先の決まっていない引退直後の馬を受け入れ、一時休養のための「時間」と「場所」を提供することで、より多くの馬をセカンドキャリアに繋げていきます。
乗馬インストラクターは勿論、理学療法士、作業療法士、精神保健福祉士、介護福祉士、保育士といった医療・福祉の専門職が常時携わり、支援が必要な地域の子ども達にホースセラピーを提供します。
校外学習や研修の受け入れ、お祭りやイベントへの参加、講習会やイベントの開催、農業連携による馬糞たい肥の活用など、馬と社会を繋ぎ合わせ、馬と共に社会をゆたかにしていきます。

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完成イメージであり、変更になる場合があります。

日本初、CLT工法による馬に優しい厩舎建築

CLTとはCross Laminated Timberの略でヨーロッパ発祥の大判の木質パネル建材ですが、現在日本でも国が補助金を出して普及推進をしています。
大きな特徴として、建物全体の断熱性が高くなり、また木の調湿効果で心地よい空間が作れます。馬が苦手な暑さを凌ぎやすく、また冬は過ごしやすい湿度を保ってくれます。また大学研究室で通気シミュレーションや温度シミュレーションを繰り返し、馬が快適に過ごせる空間設計をしています。
※CLTについてはこちら
施設名 :TCC Therapy Park
予定地 : 滋賀県栗東市六地蔵31-6
敷地面積 : 2189㎡
建物面積 : セラピー棟337㎡(1、2階合計) 厩舎棟250㎡
新施設紹介 :
  サンシャインパドック
  ふれあい見学エリア
  ホースシェルターエリア
  角馬場
  丸馬場
栗東I.Cより約4.0km(お車で10分)
JR草津線手原駅より約4.0km(お車で10分)